ACIMタッチアンドゴー

奇跡講座に復帰してからのあれこれ
20201030, 20201113

ゲイリー達のオンライン講座 (49)

10/14。

いろいろ思うところあって、ゲイリー記事どうしようか考え中です。趣味でやってるとはいえ、そこそこ大変な作業を月2回ペースで続けるのは生活バランス的にちょっと偏っているかなーと反省中。次でちょうど50回目だし、あともう一回やってから終わりにしようかな。

そんなこんなで一ヶ月遅れが常態化しておりますが、こちらは日本時間の9/15に配信されたThe Substitute Reality, from ACIM Ch. 18, Section 1 (Part1)になります。

講座の本編

ちょうどこの頃、カリフォルニアは広範囲な山火事に見舞われていて、ゲイリー達の住むロサンゼルスも煙でいぶされていたようです。家にいても煙たいと言っていたのでよっぽどの火災である事が伝わってきました。(゚o゚)

[ゲイリー]
(T-18.I.6:2) 「世界はその誤りを隠すために現れ、誤りが投影されるスクリーンとなって、あなたと真理の間を仕切るものとなった。」より:

(0:24) 僕がよく「自我が煙幕(smokescreen)を張る」と言っているのはこのことだ。今は山火事のせいで文字通り煙幕が張ってるけどね(笑)。それはすべて否定であり投影だ。それも、誰かの投影ではなく君自身の投影だということだ。そしてそれを実在させることで保ち続けていく。このことを変えるのはとても難しく、多くの決意と意欲が必要となる。

(0:25) 今日は煙の話をしたけど、いまだかつて山火事がこんなにひどかったことはない。過去にも山火事は何度もあったが、ここまでじゃなかった。僕らの心の一部は、(火災で)全てを失った人々のことを想うだろう。だが同時に、僕は彼らを被害者にすることでそれを実在させたいとは思わない。彼らの真の姿は、神の完璧な創造だからだ。

(0:26) もちろん募金をすることなども助けになるだろう。それと同時に、自分が見ているものが真実ではないと思い出すことだ。君が赦すものごとは、実際には起こっていないのだから。

日本だと、山火事よりも豪雨などの災害に置き換えたほうが分かりやすいかも知れませんが、ここでゲイリーが言っていることは同じだと思います。それにしても本当に煙が半端ないみたいで、ゲイリーも喉をやられていたようでした。大丈夫かな (´・ω・`)

Q&A

今回のQ&Aは12問くらいありました。ゲイリーと付き合いのあったドリーン・バーチューについての興味深い考察もありましたがゴシップは置いといて。。。2つほど気に入った話を選んでみます。ひとつはベトナム戦争の退役軍人からのもの、もうひとつはナザレに帰郷した時のエピソードです。

Q4:「あなたは聖なる霊です。全一であり、無垢の存在です。すべては赦され、解放されています。(You are Spirit, whole and innocent, all is forgiven and released.)」という言葉(不死p121)は、どんな赦しの状況につかってもOKですか?この言葉は、ベトナム戦争以来ずっと私を苦しめ続けてきたPTSDに対する助けになりましたし、あらゆる赦しの機会に習慣的に使うようになった今でも助けられています。それとも、もっと他の言葉を使ったほうがよいですか?

(1:22) ゲイリー:もちろん今のやつを使い続けて構わないし、それが君のPTSDに役立ったと聞いて嬉しいよ。他のベトナム退役軍人で、30年間も悪夢にうなされている人がいた。彼は僕のNY講演に来てくれて「私はDU(神の使者)を読んでコースを始めました。そしたら悪夢がストップしたんです」と教えてくれた。30年も続いた悪夢からだよ!つまり、これはとてもパワフルなものだという事だ。

君はどこかの時点で、他の言葉を使うようにと聖霊に導かれることもあるかもしれない。だけど、ある方法ですでに上手くいってるのなら、一般的にいってそれを使い続けたほうがいいと思う。それが有効なら、あまり変更したりしないことだ。

(1:23) 君もいずれ聖霊に導かれていると感じるはずだ。たとえばテキストや僕の本などを読んでいて、たまたま開いたページに必要なことが書いてあったり。こうしたことは自然に起こるものだ。聖霊は君にとって何がベストか知っているからね。

Q5:パーサによるトマスの福音書(不死p235〜)の「#31 預言者は故郷の町では受け入れられない。医者は彼を知っている者を治療しない。(A prophet is not acceptable in his own town. A doctor does not heal those who know him.)」について説明して貰えませんか?

(1:27) ゲイリー:面白いのは、これはJが故郷ナザレで言った言葉だということだ。それも、世界各国を使徒たちと一緒に旅した後に初めてナザレに帰ってきた時のことだった。一般に、僕ら使徒達と共にナザレに戻ったこの時からが、いわゆるJの公の生涯(official ministry=その後3年にわたるJの活動)の始まりとされているね。

とにかくJは故郷ナザレに戻ってきて、小さなシナゴーグで人々に向かって「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとおり実現した」と言ったんだ(笑)。(トベ注:このエピソードの詳細はルカ福音書4:16-30に載ってるので割愛します)

(1:28) いやー故郷なんだから、言葉にはもっと気をつけたほうがいいよね。だってナザレの人々はJの子供時代を覚えているので「こいつ、ヨセフのせがれだろ?俺たちとなんも変わらんくせに、何で偉そうに預言を解説する権利があるってんだ?」ってなる。Jが重傷を負わされることなく故郷から立ち去ることができたのはラッキーだったよ。というのも、Jがそう言ったことで「あいつは自分のことを、預言を実現する救世主と呼んだ」と誤解されてしまったからだ。

だが、Jが言いたかったのはそういう事ではない。Jは「一なる神の子(One Son of God)」と言ったのだが、それは彼らも含めて全てがひとつである、という意味だ。だが疑い深いナザレの人々はその言い方が全く気に入らなかった。Jが「預言者は自分の故郷では歓迎されないものだ。(ルカ福音書4:24)」と言ったのはこの時だ。(中略)

(1:29) もうひとつの「医者は彼を知っている者を治療しない」についてだが、その治癒者(ヒーラー)を昔から知っている人は、過去のイメージで治癒者を見ることになるからだ。ほとんどの人は過去を通じて物事を見ているからね。そうした人々は、以前知っていた通りに相手を見ることになるだろう。

癒しというのは、治癒者(ヒーラー)と患者の間に一定の協力関係がないと成り立たない。癒しは共同事業であり、心は繋がってるからだ。だから、どちらかというと治癒者のことを知らない患者を治療するほうがうまくいきやすいだろうね。(何も知らないにも関わらず「こいつのことは知ってるよ」と思い込んでいる人よりはね!)


*****

ゲイリーのトンデモ雑感
ゲイリー講座、こんな感じで私には結構面白かったし、役に立つこともいっぱいあったので、ちょっと嬉しくなっちゃって気軽に始めたのがついこないだのように思えます。あれからもう49回にもなるんですね。早いものですねー。

まあ、ゲイリー本を見れば分かる通り、やれA&Pだとか前世の話だとか陰謀論とか健康法とかトンデモ尽くしでツッコミどころ満載だよなあ、とは思います(^^;)。もし自分が財団の立場だったらゲイリー本を教材として勧めるのはちょっとどうかと思うし、アカデミックさとは無縁の怪しげなコース解説本と距離を置くのは当然のことでしょう。

一方で、いち読者としては、FIP/FACIMを尊重しながらも主流から大胆に外れているゲイリー達はすごく興味深い存在です。正直ゲイリーがいなかったら、日本のACIM人口だってもっと少なかったんじゃないでしょうか。しかも無数のACIMカルトや海賊版テキストが跋扈しているアメリカにおいて、なんだかんだでFIP/FACIMという正統派に向かう学習者人口の爆上げに貢献してきたのもゲイリーだったりするわけだし。

このことは誰にも評価されてないどころか、むしろ新作が出るたびにあちこちから異端扱いされて叩かれたりしてますけど、それは当たり前の反応なのでしょう。かつてイエスの教えを伝道しようとした2000年前の使徒たちが迫害されて殺されたりした事を思えば、大したことではないとも言えるかもしれません。

比較するわけじゃないですが、「イエスが十字架にかけらたあと死から蘇った」と言って伝道した使徒たちも、当時としてはゲイリーに負けないくらいトンデモだったわけで、やっぱり今も昔も大多数の人々は受け入れがたい話に対して石を投げたりするのが自然な反応なんだろうなと思います。しかしそのトンデモ話がいまや聖書に載って世界中の人々に信じられたりしてるわけですから、面白いものですね。

出典:奇跡講座 上巻 テキスト (中央アート出版社) / 不死というあなたの現実 (河出書房新社) / Gary & Cindy Renard Online Classes (講座)

コメント

  1. こんにちは(^^)
    「ゲイリーと付き合いのあったドリーン・バーチューについての興味深い考察」、興味あります。(^。^)
    機会ありましたら、紹介頂けると嬉しいです〜♪。

    • くさちゃんサン、こんにちは。ゴシップの件、こんな感じです〜。
      実はドリーン・バーチューは2005年にD.U.のオーディオ版でパーサの声を担当してました。稼ぎ頭のドリーンはヘイハウス社のお気に入りで、それほど詳しくはないもののACIMも教えていたそうです。ところがカリフォルニアに住んでいた彼女が、なぜかハワイに移住した頃から様子が変わり始め、話し方がだんだんクリスチャン・カルト風になっていったそうです。現在ゲイリーはドリーンと交流はなく詳細は分からないものの、恐らくハワイ移住を境に彼女の交友関係が劇的に変化したのだろうとコメントしていました。
      確かに今のドリーンの動画を見ると本当に180度方向転換しててびっくりですね。
      https://youtu.be/bZDNHq4BGRQ

      • tobbeさん、ありがとうございます(^^)
        そういう話でしたか~。
        ドリーンのカードとかYoutubeとか見てても、
        ACIMを学んでいたようには全く見えなかったので、
        「なるほど…」という感じでした。
        どうもありがとうございました~。m(_ _)m

  2. 「預言者は故郷の町では受け入れられない。医者は彼を知っている者を治療しない」

    上記の言葉のわたくしのトンデモ解釈ですが、

    「預言者(神の声を代弁するもの。聖霊)は、故郷の町(天国)では、受け入れられない(必要ではなくなる)。
    医者(神)は彼(神)を知っている者は治療しない(治療する必要がない)」

    と解釈するとコースっぽくなるかなあと思ったのですが、
    ちょっと無理やりこじつけですかね~w

    • それは面白い解釈ですね(^^)。たしかにそのように深読みすることもできそうですが、これに関してはもっとストレートな解釈で良いみたいです。
      今回のゲイリーの話によると、ナザレに帰郷した時にイエスが本当に手荒い目にあった事がベースにあるようです。ちなみに聖書(ルカ福音書4:29)によると、怒ったナザレの人々が「イエスを崖から突き落とそうとした」とあります。他の土地では病人を癒したりして敬われていたのに、イエスを少年時代から知る故郷ナザレではそれどころでは無かった様子ですね。

  3. やっぱり、深読みしすぎでございましたか(;^_^A
    イエスがナザレの人々に崖から突き落とされそうになっていたというエピソードは初めて知りました。子供時代のイエスは、よっぽど悪ガキだったんですかね~w
    勉強になりました!

  4. tobbeさん
    いつも楽しみに拝見しています!tobbeさんのゲイリーさんのまとめ、すごく心の支えになっています。英語は勉強しても、さっぱり分からずで、素晴らしい訳と、考察を、とても尊敬しています。ひそかに、お世話になり通しで、申し訳ないです (^^;;
    ドリーンさんのことも、教えて下さり感謝です。私はカードもあるし、本も読みました。
    ドリーンさんの変貌を知り、腰が抜けそうになりました!! 何が起こったのか、ずっとモヤモヤ不思議だったのです!

    • すいかさん、嬉しい応援ありがとうございます!ゲイリーのことは個人的な楽しみで好き勝手にやってましたが、少しでもお役に立てたなら嬉しいです(^o^)/
      そして。。。実は私もドリーンのオラクルカードとか持ってたりするので、彼女が成功のすべてを捨てて方向転換したと初めて聞いたときは衝撃でした。現在のドリーンによるACIM批判はやや的外れな主張ではあっても、やはり彼女なりに真剣に皆の救済を願うような純粋さも感じられるので複雑な気分ですね〜。

  5. tobbeさん
    ありがとうこざいます!私もオラクルカード好きで持っていて、本に救いも感じて長年素敵と思っていたから衝撃が大きくて、、、!
    今のドリーンさんの真摯なメッセージも、気持ちは伝わりますね。
    こういうことも、あるものなのですね。
    目に見えない世界は不思議です。

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