春の嵐みたいなもの
3/28。
3月後半はリフォーム工事が入った関係でワタワタしてました。特に工事開始後しばらくは、思いもよらない事態が次々に重なって、いい感じのてんてこ舞いモード。ひとつひとつは大したことない話でも、同時に全部盛りで来ちゃうと慌てますね。
そもそも1月ごろから住宅メーカーの営業がうちに出入りし始めてたんですが、私はいままで両親の商談に介入したことはないので、今回も黙って見守るつもりでした。2月ごろになってそれがリフォーム案件だったと知らされ「ふーん、そうなんだー」という感じで眺めていたら、あれよあれよという間に工事スケジュールが決まり、3月に入ると工事前の準備でママリンと一緒に片付けが始まり、バタバタしてました。とはいえ、この程度は忙しさはまだ我々のコントロール下にあったので大したことなかったんですけど。
想定外の全部盛り
工事が始まってみると、思ったより大規模な大工仕事で、まず居間の機能が全てシャットダウンしました。台所も使えないし、食卓も使えません。ママリンは工事中そこまで居間の機能が損なわれるとは思ってなかったようで、たいへんショックを受けていました。キャンプしてると思えばいいじゃん、と言うわけにもいかず、高齢のママリンがこの事態を受け入れるのはなかなか厳しかったと思います。(°A°`)
さらに想定外だったのは、今回のリフォームとほぼ同時期に給湯器がぶっ壊れたことでした。まあ、部品交換すれば直るだろうと思っていたら、実際には装置の内側が素人目にもわかるほどグズグズに故障してて、全交換が必要と判明。工事が始まって家中がひっくり返ってるなか、大至急、新しい給湯器を手配することに。しかし特殊な型だったので下手すると2週間待ちとかザラらしく「とにかく、なる早で交換お願いします!」とお願いするのが精一杯でした。
こんな時にまさか、お風呂にも入れなくなってしまうとは。。。。( º言º )
それに追い打ちをかけるように、リフォームの設計ミスが発覚。わずかな誤差があって、予定通りに施工すると冷蔵庫を出し入れできなくなる事が判明したのでした。設計したのは住宅メーカーの担当者で、寸法を甘く見積もってしまったようです。オーマイガッ(((゚゚Д゚゚)))
このまま工事進めたら、いつか必ず冷蔵庫の買い替え時にドツボにハマるの確定なので、初日から営業にコール。
施主ではない私の立場からすると、両親の希望した設計を尊重しつつ冷蔵庫問題を解決するには、今すぐ冷蔵庫を買い替えるしかないと思ってました。でもまだまだ現役なのに、設計ミスのために買い替るのは納得いきません。営業も想定外のことに慌てたのか「この工事で冷蔵庫が出せなくなっても、将来壊れたときには冷蔵庫の扉ヒンジを破壊して解体すれば搬出できるはずです!」などと独創的なご提案。いやいや、それは却下です。家電屋さんの引取だって、電ノコ使ってチュイーンとかしてくれないでしょ。( ಠωಠ)
うわああ悪夢のような改悪リフォームだ〜、と思ってひとりで悩んでいたら、翌日両親が出してきた結論が「冷蔵庫に干渉するビルトイン戸棚をキャンセルする」というものでした。まぢか!そうきたか!えらい思い切りがいいな!Σ(゚Д゚)
でも確かに、それが一番抜本的な解決策ではありました。とはいえ、発注済みの高価な戸棚をバーンとキャンセルしてドブに捨てるなんて、私には思いつかんですけど。。。(特注品なのでリサイクルもできず、バキバキに壊されて廃棄になるらしいですよ。ああ勿体ない…)
そんなこんなで、いざ工事が始まってみると、速やかに決断すべき事が次々に浮上してきたわけです。高齢の両親は「ちょっと説明できないからトベちゃんから連絡して」と丸投げだし、気がつけば営業や業者からの電話も全部私にかかってくるし、スマホ片手に奔走する日々。。。
特に戸棚キャンセルの件では、「うちとしては不本意なキャンセルであるのだから、全額負担は勘弁して欲しい」というニュアンスでやんわりと値引き交渉を行うなど、施主でもないのに商談に首を突っ込むような事までしておりました。
。。。そんな非常事態と同時進行で、ロクザさんの超急ぎの重要なデザイン仕事を頼まれており、彼から素材提出があったのがちょうどドタバタの真っ最中のこと。日中は工事のあれこれでまったく身動きが取れず、落ち着いて作業できるのは職人さん達が帰ったあとの夜間のみです。(゚A゚;)
そのロクザさんも、社内で大炎上している複数のプロジェクトを押し付けられるという聞いたことないような未曾有のピンチの真っ只中で、かなり非人道的なスケジュールで深夜まで働きづめという有様でした。
そんなこんなで、我々は夜に連絡を取り合いながらデザイン案件を進めておりました(そして私はさらに深夜に別の課題にも取り組んでおりました…)。こういう時に限ってPCが謎の突然死したりとか珍事件はあったものの、数日後にはなんとか良好な成果物を仕上げることができたのでヨカッタヨカッタ。
しかしロクザさんも明らかに身動きとれない状況であったので、印刷業者に発注するところまでこちらで代行し、なんとか前倒しで物理納品までこぎつけました!。。。という、平時でもけっこうヘビーな綱渡りを、なんでこんな大騒動のさなかにやる羽目になるかな。(=_=)
感謝できることも
工事期間中は、当然ながら工事に携わる職人さんたちからの呼び出しに対応したり、いつ来るか分からない業者さんを待機したり、調理不要な食品を確保すべく連日のように買物に走ったりと、やること満載でだいぶ忙しかったです。常時スタンバイ状態だったので日中の空き時間に読み書きする余裕も全然なし。それまで愚直に続けていたJTT本の読み進めも、さすがに3月は無理な感じでした。
しかしフタを開けてみると、感謝すべきことの方が多かった気も…。
まず、連日のように出入りしてたプロの職人さんたちに恵まれました。
みんな真面目で親切な人たちばかりで、工事中の私たちの不便な生活を気遣ってくれ、問題が浮上しても臨機応変に解決してくれたりしました。
特に大工さんは有能かつ愉快な方で、現場の雰囲気を明るく盛り上げつつも、あれこれ問題になりそうな点を先読みし、先手を打つ形でスマートに対応してくれました。そして電気屋さんは問題ある配電盤を整理してくれたり、部品の入荷を待たずに自力調達で速攻対応してくれたりと、契約以上の働きをしていただき本当にお世話になりました。
工事終盤には皆さんの名前も覚えてちょっと仲良くなり、今後も何かあったらこの人達にお願いしたいなと思えたり。
そして給湯器のほうは大変ラッキーなことに、近くの業者さんで全く同じ型のキャンセル在庫が発生した関係で、速やかに交換して貰うことができました。半月かかるかと思ってたけど、一週間でお風呂復活です!
肝心のリフォーム工事のほうも、両親が問題の家具のキャンセルを決めてくれてから先は非常にスムーズに進みました。収納は減りましたが、むしろスッキリ広々とした間取りになって、結果オーライだったというか。
また、営業のほうも設計ミスの件の責任を取るかたちで、まずまずの値引きを提示してくれました。これで双方の顔が立ち、信頼を壊さずに話がまとまった形になりました。
ロクザさんのほうは、今回のデザインを非常に気に入ってくれ、納品まで超速で対応したことを高く評価してくれました。しかも、それを販促に用いたことで、ビジネスで成功を収めたと後日喜びの報告あり。
そんなこんなでもろもろ吉と転じた形になり、素直に嬉しかったです。(°▽°)
はてさて結果オーライとはいえ、こんなわざとらしいほど色々重なるシナリオはなにやら滑稽だよなぁ、と思いながら過ごした3月。。。
ちょっと雑な筋書きだけど、とりあえず飛んでくるボールを次々に打ち返すだけなら難しいことではないし、もし体力的に限界きたら素直にギブアップしよ〜と思ってたので、途中からは開き直っていたように思います。私が当事者としてあれこれ責任感じて出しゃばるよりも、ちょっと傍観するくらいでいいかなと。
というわけで、今年は早めに桜も開花したことだし、買物のついでに近所の桜並木を愛でるくらいの心の余裕はありました。たしかにスケジュール的には忙しかったけど、気持ち的にはまあまあ落ち着いてたほうかも (当社比)。
そういえば、複数の炎上案件を無責任に押し付けられて、普通ならメンタル壊すくらい理不尽な状況で働かされていたロクザさんがこんな事をつぶやいてました。
「いやー、俺も今まで責任感じて必死に火消ししてたけど、今回上から丸投げされた炎上案件が自分の専門と関係なさすぎて逆にいろいろ笑えてきた。それでこの騒動をちょっと距離をおいて眺められるようになったと思う。まあ立場上、部下の代わりに謝ったりはするけど、そもそも俺のせいじゃない問題で俺が責任感じる必要ないよなって。そしたら、この修羅場もそんなに大変とは感じなくなった。ははは」
そりゃもう、どう考えてもロクザさんの方が私より責任重大で大変に決まってますが、彼のその一言になんかこっちまで共感するものを感じたのでした。
お互い、そういう忙しい夢を見る時期だったのかな。
コメント
大変お疲れ様でした!
読ませて頂いていると、Tobbeさんの周りの皆さんが、すごく暖かく感じられて素敵だなあと
こちらの心が感動してしまいました(*^_^*)
すいかさん、ありがとうございます!
いやー今回はほんとに出会う人に恵まれたと思ってます。場合によっては揉める可能性もあったのでドキドキでしたが、関係者の皆さんが親身にやってくれたお陰で両親も満足してました。よかったよかった☆
問題は、私の方がドタバタで1ミリも平安を思い出さなかったことですかね…( ゚ 3゚)~♪