ゲイリー達のオンライン講座(19) 後編
つづき。
先のゲイリー達のオンライン講座で、ちょっと予想外の話に発展したQ&Aがあったのでメモしたいと思います。(長くなるので質問の一部を割愛しました):
Q6. Jは本当に洗礼者ヨハネと繋がりがあったのですか?Jがヨハネから洗礼を受けたという聖書の話は作り話ですか?(以下略)
ゲイリー:良い質問だね。聖書にはつくり話も多いけど、本当のことも書いてある。Jは洗礼者ヨハネを知っているし、実際にヨハネから洗礼を受けた。当時のヨハネは過激でワイルドな男だったが(トベ注:聖書によると荒野で皮を着て蜜を食べて暮らしてたそうです)、それに対してJはもっと平安な感じだった。しかし人々は結果的に洗礼の意味を誤解した。キリスト教は洗礼を「罪を洗い清める」ものとし、洗礼を受ける人々を罪深いものとした。しかしJは洗礼について非常に象徴的な見方をしていた — つまり「自我を洗い流し、霊としての自然な在り方に戻る」という意味で。このように、Jは当時の誰よりも大きく物事を俯瞰していた。
とにかくJと洗礼者ヨハネは出会っていて、ヨハネはJが悟っている事に気付いていた。ヨハネは「私の方こそあなたから洗礼を受けるべきです」と言ったがJがそうしなかったので、結果的にヨハネがJを洗礼したんだ。けど、逆になってもおかしくなかった。(中略)
ゲイリー:ちなみに僕らは先週末、カンザスシティに行った。そこで素晴らしい美術館に行ってきたんだ。その美術館には有名な洗礼者ヨハネの絵が展示されている。それは400年ほど前に描かれたもので、”Saint John the Baptist in the Wilderness (聖ヨハネ、荒野の洗礼者)”という題名だ。(トベ注:カラヴァッジョ作のこちらの絵と思われ) そしてその絵が当時のヨハネと本当にそっくりだったので非常に興味深かった。なぜなら僕も2000年前の洗礼者ヨハネを見た事があるから。友達だったとかそういう関係ではなく、ただ会った事があるってだけだけど、それで彼の容貌を知っていた。
絵画(特に宗教画)の傑作と言われるものの多く — 例えば「最後の晩餐」とか — は、芸術家によって実際にチャネリングされて描かれたものだ。それらは過去のイメージやヴィジョンに基づいて描かれているため、非常に正確な描写になっている事がある。(中略)
だから、もしカンザスシティに行く事があれば、ぜひこの絵を見てきてほしい。その美術館で一番有名な絵だから。
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。。。という感じで、ゲイリー達が言っていた洗礼者ヨハネの絵画は、ぱっと見「なんか目つきのするどい若いお兄さん」という印象で、他の宗教画に描かれてきたような洗礼者ヨハネ(=行者っぽいヒゲのオジサマ)とは雰囲気が違ってて、ちょっと面食らいました。こんなイケメンだったらちょっと会ってみたい気もする。笑
さて、今回は聖書のエピソードにまつわる質問から、なぜか洗礼者ヨハネそっくりさんな肖像画があるという話になり「ほー」と思いながら聞いてたんですが、実は絵にまつわる話はそれだけではありませんでした。この件の続きはちょっと長くなるので、別テーマとして次のエントリに書いてみたいと思います。
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