ACIMタッチアンドゴー

奇跡講座に復帰してからのあれこれ
20180123

聖霊の声を聞くということ(2)

ワプニック博士の聖霊の話(Rules for Decisionから)の続きです。
ビギナーが間違えやすい、自分の声と聖霊の声との違いを識別することについて、丁寧な解説がいくつかあります。

まず、誰もが(ヘレンでさえも)やるような「具体的なものごとの指導を聖霊に求める」ことの落とし穴です。別にそれが悪いわけではないけど、コースアウトの原因にもなり得るので注意してねという話です。ドキッ。。。

So what he is asking us now is to be aware that…(Part5)
イエスは私たちに注意するよう呼びかけています。それは、私たちが聖霊に助けを求めるときありがちな「問題に対する具体的な解決策を尋ねてしまう」ということです。ですが、それは自分が聞きたいと思っている答えを引き出すために作り上げた問いに過ぎません。しかも、私たちは自分でそのように設定した事をすっかり忘れているので、自分の聞いた答えが聖霊からの答えだと思い込んでしまうのです。コースの教えから道を踏み外すのが簡単なのはこのためです。しかしコースの目標は、聖霊の声を聞くことでも、具体的なガイダンスを受け取ることでもありません。これは奇跡のコースなのです。そして奇跡というのは、私たちが2つの声(自我/聖霊)の一方を選べることを認識することです。これは結果(effect)のコースではありません–人生で何をすべきか決める方法を学ぶコースではないし、そんな事はコースのどこにも書かれていません。コースが教えているのは、自我を退けて聖霊と共に歩むための手順(ステップ)なのです。これは原因(cause)のコース、すなわち心についてのコースです。

The Song of Prayer supplement,…(Part11)
付録「祈りの歌」は、(中略)もともとはヘレン、それから私たちすべての誤解を正すために書かれました。それは、聖霊に対して「どの駐車スペースが空いてるか」「どの店に行くべきか」「どこに住むべきか」「人生で何をすべきか」といった大小何でもありの質問をすることが”聖霊に尋ねる”という意味だと誤解されてしまったからです。(中略) もちろん聖霊にそのような質問をしても全く構いませんが、それは初歩的なステップにすぎません。それは、あなたが本当に求めているものではないのです。

Whenever you ask the Holy Spirit for a specific question…(Part11)
あなたが聖霊に具体的な質問をするとき、実際にはあなたが聖霊に対してどう答えるべきか指図していることになります。このようなとき、あなたは聖霊が本当に伝えたい事を述べさせる余地を全く与えていません。たとえば「会社Aと会社B、どちらを選ぶべき?」と尋ねた場合、あなたは答えがAまたはBに限定される形で質問を設定しています。ここであなたが気づいていないのは、これが非常に微妙なかたちの攻撃であり、神をコントロールしようという原初の試みを繰り返しているということです。ですから、具体的な質問を尋ねるということは、実際には答えをコントロールしようという試みなのです。

どうしよう、これとかまさに、昨日起こった話そのものです(転職する?しない?みたいな)。A or Bみたいな質問は攻撃の一形態なんですね。注意しなくちゃ。

余談になりますが、具体的な問題を解決するための正しい姿勢とはどのようなものなのか?ということについて、ちょっと抽象的ですが、このような説明があります。

The way that we resolve situations and problems in the world…(Part5)
私たちが世界の状況や問題を真の意味において解決する方法は、すべての問題の根底にある唯一の答えに向かうことです。私たちがその唯一の答えを見出し、その愛を体験すれば、愛そのものが自動的に、私たちの具体的な必要性を満たすような形に翻訳してくれます。私たちが答えを翻訳する必要はありません。翻訳は私たちのために自動的になされるからです。私たちがすべきことは、心の中にあるその愛とつながることなのです。

ここでは唯一の答えに向かうようにと言っていますから「分離はない」という根源的な答えに立ち返って「別の見方で問題を見る」→つまり、赦しの話に戻ってくるように思うのです。赦しの結果、自動的に私たちの必要性(物質的、状況的、精神的なものすべて)が満たされるという事なのかなと思います。

話を元に戻します。もし、何らかの形で「聖霊から具体的な指示が得られた」と感じた時、それが本当に聖霊からのものかどうか評価するポイントは:
「それが本当に聖霊の答えなら、自分一人に恩恵があるのではなく、関係する全員にとっての恩恵という形であらわれる」
ということだそうです。これはとても分かりやすい指針だと思います。

Jesus does not see the situation as you do… (Part5)
イエス(=聖霊)はあなたが見ているような形で状況を見ているわけではありません。聖霊は状況を個別のものとしては見ていないのです。聖霊が状況をみるとき、それは神の子全体が共有しているたったひとつの問題を見ているのであり、状況というのは断片化したかに見える問題の影のひとつに過ぎません。したがって、聖霊があなたに与えるどのような答えも、それは神の子全体にとって恩恵をもたらすものとなります。

言い換えると、自分だけ良ければいいとか、一人勝ちだぜヒャッハーみたいな話になるなら、それは聖霊の答えではあり得ないということです。
そういえばヘレンの伝記「天国から離れて」にイエスのガイダンスに従った結果どのような事が起こったか詳しく書いてありますけど、確かに関係者全員にメリットがある結果になっててすごいなあと思った事を思い出しました。

。。。とまあ、これだけでもだいぶ盛りだくさんな内容なので、トベの頭はそろそろオバーフロー起こしそう。でもいくら理屈を頭に入れても、聖霊の声が聞こえるわけではないんですよね。結局、地道に自我に気づく練習あるのみです。

出典:Rules for Decision (FACIM) / 天国から離れて (中央アート出版社)

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