ACIMタッチアンドゴー

奇跡講座に復帰してからのあれこれ
20170824

アメリカのACIM、多様な解釈

本場アメリカのACIM事情について、ちょっと考えさせられる事があったのでメモです。発端は、iPhone用のACIMアプリがいろいろ出てる事に気づいた事でした。

ちなみにトベが英語版ワークブックを調べるときに使ってるACIMアプリはAndrew Smith氏の渋い硬派なアイコンのやつです。「A Course In Miracles: Workbook for Students」

知る限り、これが一番古いACIMアプリだと思います。こちらはFIP(内なる平安のための財団)に準じた内容で使い勝手も良くて気に入ってます。

ところが最近、見た目がお洒落なACIMアプリがあって、アイコンに惹かれて軽い気持ちでダウンロードしたら。。。後始末がちょっと面倒だったという。(開発元はJennifer Hadley、蝶のアイコンのやつです)

まず違和感あったのは、最初に個人情報を登録しないとアプリそのものが使えない仕様になってることでした。ふーん?まあいいか、と思って気軽に登録しちゃったんですけど。。。

そのアプリの中には、英語版のACIMテキスト、ワークブック、マニュアルが全部入っててすごい情報量なんだけど、どこにもFIPに関する言及がなくて不思議に思いました。このテキスト、どっから持ってきたんだろ?(→後述します)

あと、リリース元のサイトを確認したら、とあるスピリチュアル教師のものでした。そのサイトを読んでみたら、ACIMを教えると言いながらも「世界をより良くするため」とか「人生で成功するため」とか書いてあり、トベかなり混乱。

ACIMって世界(幻想)を取り消す教えだよね?

なのに世界をより良くするとは?

この時点で、モヤっとした矛盾を感じたトベは、この蝶のアプリは使わないほうがいいと判断し、すぐに退会しようと思いました。(勧誘とかきたら困るし)

ところが!自力で退会できるインタフェースが用意されてない!オーマイガッ!退会して個人情報を削除して欲しければ、メールで連絡するしか手段がないという。。。orz
ということはアレか。このアプリはACIMを謳って個人情報を収集するのが目的だったのか。。。
※開発元にメール連絡して、退会機能を追加してくださいとお願いしておきました。

同じACIMでも、世の中にこんなに異なる解釈があるなんて。今後はもう、ACIMって書いてあるものを無条件に信頼するのはやめようと反省したトベでした。

で、この蝶アプリに格納されていたFIP版ではなさそうなACIMテキストの出どころを不思議に思って調べた結果です。

ゲイリー本「愛は誰も忘れていない」p256にも書いてあったけど、アメリカではACIMの初期テキストがネットに流出して、そこから派生した様々なバージョンのACIMテキストが転がってることが分かりました。しかもそのUrtextと呼ばれる初期テキストが最も文字数が多いことを理由に、FIP版を批判してる人が結構いてビックリしました。例えばこことかFIPのケン・ワプニック博士をボコボコに叩いてて、目が点になったトベです。

ええー。。。愛は咎めないはずでは。。。しかも同じACIMを学ぶ兄弟が、些細な経緯を理由に敵対するなんて。。。(とショック受けたフリをしても、結局のところは私の罪悪感の投影なのだと肝に銘じておこう)

ここからはトベの個人的な意見です。ネットに転がっている著作権のないACIMテキストはある意味誰でも改ざん可能だし、誰でも好きなように解釈して「教師」を名乗れると知りました。そんな中、その形態ではなく内容を最も重視している(決して解釈を曲げない)という意味で、トベはFIPとケン・ワプニック博士を支持したいと思います。

幸い?というか、日本国内では、ゲイリー・レナードの「神の使者」からACIMに入っていく人が多い気がするので、教えの解釈に妥協がないという点では、雑音の入りやすいアメリカよりも学習環境は恵まれているのかも知れません。

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けど、こんな事も想像しました。
もし私が初めてACIMに出会ったきっかけがゲイリー本ではなく、ネット流出版を支持する団体だったら。。。ACIMは「世界をよくするための教えだ」とか「人生で成功するための教えだ」などと聞いてそれに共感していたら。。。「ケン・ワプニック博士は多くの記述を削除した悪者だ」と聞いてそれを信じたら。。。

トベもきっと、ヒヨコみたいに最初に見たものを親だと思ったに違いない。
そして幻想を強化して二元性の世界にとどまるような解釈を信じ続けたんだろうなと思います(その方が簡単だし)。

だから、異なる解釈を持つ人を批判する資格は自分にはないです。
それどころか都合よく忘れて何年もコースアウトしたんだから。(^^;)

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追記:JACIMの以下のページでワプニック博士がUrtextやHLC版がいかにして世に出回ることになったのか、またそれらのバージョンがなぜ推奨されないのかという事について、ヘレンとの関わりの観点から詳しく解説されています。ちょっと長いですが、ぜひご一読をおすすめします。
『奇跡講座』の原稿の歴史

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