ゲイリー達のオンライン講座 (46)
8/15。
前回シンディが一人で頑張ってた視聴者招待型Q&A祭りのPart2が、日本時間で7/31に配信されました:Q and A for an Entire Month!
ゲイリーもちゃんと元気に復活しててよかったです!あと、今回も何人かの視聴者を招待したのですが、大きなトラブルもなく無事に進行して安心しました。きっと、技術担当のマークもほっとしたことでしょう。
姉妹ジャッキー初登場
今回の特別ゲストはシンディーの姉妹のジャッキーでした!ジャッキーはポッドキャストをやったりACIM本を書いたりしているので顔は知ってるのですが、ゲイリー講座では初登場です。(ちなみに前回大活躍だったIT担当の夫マークは、軍の貨物機を操縦するパイロットだったのだそうです。あの頼もしい感じ、なんとなく納得〜)
そのジャッキーの話というのがかなり生々しい内容だったかも。他人の話と思って聞き流すのは簡単なのですが、もし自分が先の見えない状態でこの状況に置かれたら、かなりの試練だったかもな〜と思わずにいられません。でもジャッキーの口ぶりは軽やかで、そんな深刻さを感じさせないところがさすが!
[ジャッキー]
(0:09) 私と夫のマークは興味深い体験をしました。私たちは2つの家を所有しており、それを入居者に貸しています。すこし前にある女性入居者が現れて貸すかどうか迷ったのですが、資産管理人が彼女を保証するというので貸すことにしたんです。
(0:10) すると、何ということでしょう。1ヶ月経っても2ヶ月経っても、一向に家賃が振り込まれません。3ヶ月目に資産管理人に連絡して、どういう訳なのか聞きました。(だって、家賃が入らなくても私たちは銀行に不動産ローンを返済し続けなければならないので!) すると資産管理人が「あの女性入居者は息子さんを亡くされたばかりで、大変つらい時期なんだとか。もうすぐ政府からの支援金が入るそうです」と言うので、マークと私はその心情に配慮し、支払いを猶予してあげることに決めました。
(0:11) 。。。しかし、待てど暮せど何も起こらず、政府の支援金がどうのこうのというやりとりを何ヶ月も続けているうちに、ついに9ヶ月経ってしまいました。そこでついに判明したのは「じつは彼女は息子を亡くしてなどいない」ということでした!彼女はあらゆる嘘をついて、支払いを引き伸ばしていたんです。事態は明らかに悪化していたので、彼女には退去して貰わなければなりませんでしたが、マークと私は、彼女から被った何千ドルもの損失について、赦しを実践することにしました。
(0:12) 入居者を退去させるには2種類の手段があります:ひとつは犯罪者として強制退去させる方法(前科がつく)、もうひとつはもっと穏健な退去方法です。私たちは後者の穏健な方法を選びました。そうして結果的に彼女に退去して貰うことが出来たのですが、そんなこんなで最終的に資産管理人が清掃チームを連れて物件に立ち入ったところ、なんと家はゴミ屋敷と化していたのです!まるであらゆるものを破壊し尽くした映画セットのような状態でした。(ゴミ屋敷の話はシンディも知らなかったらしくビックリしてました)
(0:13) それを見て「私たち、すごいものを捏造したわね!」と言ったものです(笑)。でもこの事が起こり続けていた数ヶ月の間、いつでも心に動揺が起こる時は赦しの目的に使えると知っていました。あら、夢の中でこんな事が起こっているわ…みたいな。私たちの心には、常に被害者になりたがっている部分があるからです。
(0:14)この事件は1年半も続きました。この間、いろんな人に「あなたどうするの?」と言われましたが、やることは「赦し」だけです。裁かずに見つめること。困った入居者が実在すると考えるのは、自分が肉体だと考えるのと同じだから。そして彼女は私を心に戻してくれるための救世主でもある、ということです。(以下略)
Q&A祭り
というわけで本題のQ&A祭り Part2 です。ある質問で「ワプニック博士のおすすめ本たあるとしたらどれ?」というのがあって、シンディは「A VAST ILLUSION (未邦訳)」をイチオシ。ゲイリーは「天国から離れて」と「奇跡講座入門・講話とQ&A」をお勧めしてました。博士本が大量に存在するなかで、すでに加藤先生によって邦訳されているもの、これから邦訳されそうなものをピックアップしてる目の付け所が鋭いですね。
今回のQ&Aでは前回の質問と合わせて28もの質疑応答があったのですが、その中でひとつ興味深い切り口があったのでピックアップしてみます:
Q9. 他者 / 状況 / 出来事 etc.について「無関心」でいることと「平安」でいることの違いとは何ですか?それは感情を伴うような想念なのですか?
(1:18) シンディ:たしかに「対象に反応しない」という意味では両者は一見、似ているかもしれません。でも平安というのは相手を裁かずに自分と同じ神の子として見ること。一方、無関心というのは、相手の苦しみを異なるものとして否認している状態なので、それが違いです。
(1:20) ゲイリー:ちなみに、コースの赦しを正しくやってれば人々に対して無関心にはならない。そうではなくコースで言うところの「真の共感」を持つようになる。相手が何をしてるかといった幻想を見過ごし、彼らの真の姿であるキリストとして見るようになるんだ。それが真の共感であり、幻想を真実にするかわりに、真実を真実にさせる。それが無関心と平安の本当の違いだ。
あと、個人的な趣味で2000年前に関する超マニアックな質問を:
前回の質問より: 念のため確認です。「神の使者 (2章p109)」でパーサが「Q資料はヤコブ(Jの弟)の弟子3人が書いた」と言ってます。しかし「J&B本 (6章p182)」では「Q資料はパーサ(トマス)が書いた」と言っています。ということは、トマスはヤコブの弟子だったということですか?
(1:14) ゲイリー:トマスはどちらかというとヤコブの友人だった。パーサは1冊目でただヤコブの3人の弟子(three of James’ followers)と言ったけど、あの時はまだ全部のことは言わなかったんだ。そしてJ&B本になってから「主の言葉 (現在Q資料と呼ばれるもの)」のほとんどを書いたのは実はトマスだと言った。その大部分はトマスが書いたのだが、他にも2人の協力者がいて、それがヤコブの弟子たちだったというわけだ。
(1:15) このヤコブの弟子たち2人は、ヤコブが保守的でJの教えを理解していないことを知っていた。だからこそ彼らは、自分たちが実際に聞いたJの言葉をもとに、「主の言葉」の成立に協力することで、その教えを保存したいと思ったんだ。実際には保存されるどころか破壊されてしまったけどね。
(1:16) だからパーサが最初「ヤコブの3人の弟子」とざっくり言ってたうちの一人がトマスだったわけなんだけど、実際はトマスはヤコブの弟子ではなく、友人だったということだ。
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。。。と、今回はこんな感じで。(^^)
最後の質問は聖書研究の中でもマニアな部類の話題なのでちょっと補足すると「Q資料=新約聖書の複数の福音書が参照したとされる仮説的資料」です。それはA&Pによると「主の言葉 (Words of the Master)」という形で実在したそうですが、原典が未発見のため学術的には仮説にとどまっています。(ちなみにQ資料はナグ・ハマディで発見された「トマスの福音書」とは異なるものです)
で、最初にこの質問を聞いた時「Q資料がヤコブの弟子によって書かれた?1冊目にそんなこと書いてあったっけ?」と不思議に思ったのですが、よくよく読み返したら「神の使者」邦訳ではなぜか「ヤコブの」が省かれており、ただの「信徒」と訳されていたのでした。それで何の疑問もなくJの信徒の事だろうと理解していた訳ですが、ゲイリー本の原著のほうでは「Jの信徒であったと共に”ヤコブの弟子”でもあった」という意味のほうが正確かも。
それにしても、ヤコブがJの弟とはいえかなり保守的な人物だった事を考えると、これは確かにゲイリーに質問したくなりますね。日本人の我々にとってはだいぶマニアックな話なので、完全に趣味の領域ですけど。。。笑
出典:神の使者 (河出書房新社) / イエスとブッダが共に生きた生涯 (ナチュラルスピリット) / Gary & Cindy Renard Online Classes (講座)
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