行かない!行きたくない!事件
10/22。
ここしばらく実家はそれなりに平穏で、あまり振り返ることもなく。。。もちろん父が食事中にTVに向かって独善的な評論を始めたり、くだらない事で母と口論を始めたりするとイラッとするので、日々の赦しネタには事欠かないのですが、事件と呼ぶほどのものじゃなかったというか。
が、このほどついにパパリンご乱心〜!久々に噴火キターーー!(゚∀゚)
実は一ヶ月以上前から両親と一緒に旅行する約束をしていて、私が中心になってコネのある旅館の予約を取ったり(特例で犬連れを認めてもらった…)、観光ルートや移動の段取りなんかを全部引き受けていました。つまり両親がスポンサーで私が実行部隊という共同事業です。もちろん、ここまでは問題ナシ。
超絶しょうもないバトル
さて出発の前日のこと。今日中に荷物を支度しようね〜明日は早起きしようね〜、という話をしていた矢先に、両親が突然超くだらない事で口論開始。バトルの内容は「旅行に持っていく犬用のケージをどこに保管してあるか」について「知らないと言った」「そんな事言ってない」という、死ぬほどどうでもいい話でありました。(あるかないかという実用的な問題ならまだしも、言った言わないの応酬とは…)
またアホらしい話でやりあってんなと思いつつ傍観してたら、しまいにパパリンがテーブルを拳で叩くほどの癇癪を起こして「旅行なんか行かない!行きたくない!」と母に向かって大声でわめき散らし、以降完全にヘソを曲げて一切口を聞かなくなったという。。。
おいおい、1ヶ月前から計画してたのに、こんな理由でまさかの前日キャンセルかよ、誰が旅館予約したと思ってんだよ、勘弁してくれよ〜。(゚Д゚)
私「えーとパパリン、それだと前日キャンセルって事になるけど?」
父「絶っっっ対に行かない!」
私「ママリンはどうするの?やめるの?」
母「私はもちろん行くわよ〜、トベちゃんと一緒に」
私「じゃ、パパリンだけキャンセルしたいという事なのね」
父「行かないったら行かない!」
私「パパリンが留守番するってことは家でプーコ(犬)の面倒を見てくれるの?」
父(完全シカト)
母「パパリン犬のお世話なんか無理よ、もちろんプーコも一緒に連れて行くわよ」
父(完全シカト)
私「了解。そういうことなら私たちだけで行くから、パパリンは自分のキャンセル料だけは払って頂戴ね。さすがに前日キャンセルだから100%かかるかもね」
父(完全シカト)
まったく、急病だとか親戚の不幸とかそういう理由での前日キャンセルならまだ言い訳できるけど、まさかこんなアホな理由でドタキャンの電話を入れることになるとは。。。かなり屈辱的な気分で旅館にお詫びの電話を入れました。いろいろ良くしてもらったのに面目ない。。。
パパリンが意味不明の癇癪起こすのは歴史的にみると珍しいことじゃないのですが、テーブルを叩くなどの威嚇攻撃+完全シカトというのは、相手を動揺させコントロールするための脅迫だと私は思ってます。こういう態度の相手にしちゃダメな事は:
①倍返しで怒鳴り返す
→これは私も過去に散々やったけど殺人衝動に発展するので良いことなし。
②動揺してオロオロする
→ 向こうはそれが見たくてやってる訳だから相手の思うつぼ。
③一緒に行こうと説得する
→向こうはそれを頑なに拒否する事を楽しんでいるので逆効果。
④旅行全体をキャンセル
→父の乱心によって全計画を取り消すのは母や旅館に対してアンフェアだし、父が自分で決めたこと(=1人で留守番する)を信頼しない事になるのもどうかと。
でも正直、父を置いて旅行を決行したところで、私達もちっとも楽しめないのは分かっていたので、”④旅行全体をキャンセル” するかどうかはかなり迷いました。「なんにも仙人」なパパリンが留守中に一人で食事できるか、病気で倒れたり、孤独で憤死したりしないか心配だったのです。それでもやっぱり「旅行取消はなんか違う」と感じたので苦しい決断ではありました。
こんな時に聖霊が「行ってよし」とか「行っちゃダメ」みたいに形態レベルで指示してくれたらマジで有難いのですが、私はそういう感性が未発達なので望むべくもありません。それに、コースで問われているのは形態ではなく「内容」なので、ぶっちゃけ自分がどんな行動を選択しようが、問われるのはどちらの教師を選ぶかってことですよね。自分には何が正解か分からないし、結局はすべて何らかのレッスンになるわけだから悩んでも仕方ない。自分なりにベストを尽くしたうえで、起こることは何であれ受け入れるしかない、と。
そこで私の”Be Normal” 論理脳フル回転で出した結論としては「怒ってるパパリンの気が済むまで刺激せず放置」&「母と2人で淡々と普通に旅行の支度をする」ということになりました。(なおかつ、万が一パパリンが態度を改めたら行けるようにはしておくものの、なにも期待はしないということで)
パパリンの必殺技
さて一人で憤慨しているパパリンは何時間もソファでだんまりを決め込んで、身じろぎもせずTVの前に座りっぱなし。プーコが騒いでも完全無視で非協力オーラ全開で、取り付く島もありません。ま、噴火後はいつもこんな感じですけど。
一方、ママリンと私の女子組は淡々と旅行の荷物をまとめ、いつもどおり台所で夕食の支度をし、いつもどおりパパリンの分を含めて三膳の食事をテーブルに支度しました。
「パパリン、ご飯よ〜」
と、いつもと同じ調子で呼びかけたら、やっとソファから立ち上がって当然のように食卓につき、何事も無かったように食事を始めるパパリン。しかも、夕食を境にいきなり機嫌が良くなってやたらと饒舌になり「行先の気温はどうなんだ?」とか「犬用リュックを出してやる」とか絡み始めるし。(うん、でもパパリン絶対行かないって行ったよね?何で自分に関係のない話題を私たちに振るのかな?)
しかも食後に何気なくパパリンの行動を観察していると、どういうわけか私達に何の断りもなく、いそいそと旅行の支度を始めているではありませんか。Σ(゚Д゚)
さすがにちょっと自分勝手な匂いがしたので軽く一言:
私「あのうパパリン、もしかして行くつもり?」
父「うん、行くよ」(しれっと)
私「えっと、旅館にはもうお詫びの連絡入れちゃったけど?(ちょっとキレ気味)」
父「えっそうなの?じゃ留守番してもいいよ」
私「(何言ってんだこのじじい vs いや咎めない咎めない…) まあ、旅館のほうは柔軟に対応する感じだったから来ても大丈夫とは思うけどね。。。 (ワナワナ…)」
でたーーーー!必殺・全部なかったことにするぜベロベロバー!!!
あれだけ盛大に行かないと啖呵きって完全だんまり決め込んで、私たちが怒ってないと知ったら急に態度豹変させて、反省の色ひとつ見せずに行く気満々って、なにそれーーーー!?アンタ子供かーーーー!!
癇癪起こしたことよりも、この恥知らずな態度のほうが許せん。。。(゚皿゚メ)
あっいけない、これも聖霊のレッスンだった。この怒りこそ私の罪悪感だし、自ら望んでパパリンに演じさせている訳ですよね?私は自分で考えているような理由で動揺してる訳じゃないしね?パパリンに罪をなすりつけるために、こんな手の込んだ投影をしちゃったのね?さあ、聖霊と共に平安を選び直さなくちゃね、ウフ♡
。。。って、ちっくしょーーー腹立つわーーー!!
( ╬◣ 益◢)
全員で旅行に行った結果
そんな自分勝手なパパリンに内心激おこ状態だった私ですが、表向き冷静に振る舞いつつ、当初の予定通り家族全員で旅行に行ってきました。
そしたらまさかのパパリン超〜ご機嫌で、前日キャンセルぶっこいて迷惑かけた旅館の女将さんに何事も無かったかのようにイイ顔しまくってて「どういう神経してんのかな〜」と、冷ややかに見つめていたのは内緒です。
まあ結果的にいうと、私がこのことを根に持ってこだわりさえしなければ、久々に何のトラブルもない楽しい家族旅行だったわけです。観光名所をたくさん訪れたし、ハイキングも楽しんだし、美味しいものも食べたし、源泉かけ流し温泉も入ったし、何より旅館のみなさんが犬連れの私たちに本当に良くしてくれたし。いつもは旅先で無駄吠えする癖があるプーコも、今回はとてもお利口にしててやりやすかった〜。
なんだかんだ言って、足腰が弱ってきている高齢の両親と一緒に旅行できる機会がいつまでもあるとは思えません。ハイキングの何でもない道でふらついている2人を見ると、もしかしたら今回の旅行が最後になるかも知れない、なんてことも頭をよぎったりしました。だからこそ、今回無事に楽しい旅行が出来たことには感謝しなくちゃね。
というわけで結果オーライだったものの、 一時はホントにどうなることかと思いました。普段は平穏無事に過ごしていても、たまに何か勃発したときに家族を赦すってのは本当に難しいな〜と痛感した次第です。
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