ACIMタッチアンドゴー

奇跡講座に復帰してからのあれこれ
20180326, 20200409(x3)

ジュディのWeb講座(1) :③初期メンバー秘話

(つづき)。

今回のジュディの話でいちばん興味深かったのは、やはりヘレン、ビル、ケンを中心とする初期メンバーの思い出話でした。というのも、博士教材にはヘレン以外のメンバーの話はあまり出てこないし、博士自身もプライベートな話はほとんどしない人なので、当時の人間模様については割と謎だったからです (知らなくていいのでしょうけど)。

それでも、博士の「天国から離れて」の内容とジュディの話とを総合してみると、初期メンバー達が深い絆で結ばれていた事は疑いないものの、彼らが決して聖人君子の集まりだったわけではない事も見えてきます。特に、様々な理由でケン(博士)と他のメンバーとの間に亀裂が入りかかった事も一度や二度ではない、という事は驚きでした。

彼らがどのようにしてそれを乗り越えたかを知ることは、大きな励みになるように思います。

2020年3月のジュディのWeb講座↓
Let’s Discuss ACIM: My Life with the Voice
https://youtu.be/sPZwsr-IBiE

ビルとケンの対決

今回ジュディはいくつかの興味深いエピソードを話してくれましたが、これは個人的に印象深かった話のひとつです。それは、日ごろ温厚なビルがケン(博士)に対して腹を立てる、というまさかの出来事でした。

[ジュディ]
(0:53) いま皆さんにシェアしようと思っているのは、私たちがグループとしてFIPの役割を模索する道中で起こった話です。ビルは非常に穏やかな性格の人でした(ヘレンはダイナミックな性格だったけど)。ビルは世界を喜びの目で見ていました。会話でよくダジャレを言ったりして朗らかな側面を見せてくれました。彼は特に平和な人という訳ではなかったけど、しばしばユーモアを用いて場の雰囲気を和ませてくれました。

(0:53) ところがある時、ビルはあまり愉快な様子ではありませんでした。ビルが批判的になるような、ある本が出版されたからです。ビルは「その本に特定の内容が書かれるべきではなかった」という自分の判断を正しいと思っていました。

(0:54) ここで透明性の観点から言わせてもらうなら、ビルはケンに対して腹を立てていた、ということです。ケンはたいへん熱心な学習者であるだけでなく、コースの教師でもあったので、本を執筆していました。そしてビルは、ケンが出版した本のうちのひとつについてモノ申したい事があったのでした。(自分注:どの本かは不明)

(0:54) ビルは「ケンに言っておかねばならない事がある」と確信していました。しかし、ビルは対立的な性格ではなかったので、ケンに直接モノ申すためには「ビルをサポートする友達の輪」が必要でした。そこで何人かの友達がビルのために集まって、兄弟のケンと対峙できるようにお膳立てをしました。

当時ビルはカリフォルニアに住んでいましたが、ケンはまだ(ニューヨーク)でしたので、ケンがはるばる西海岸まで私たちを訪ねて来てくれることになりました。そこでビルは、訪問したケンに対して直接「君の出版した本が気に入らない」と言う段取りになっていました。

(0:55) さて当日、ビルはケンが到着するよりも早い時間に私たちの家に来て、行きつ来りつしながら狂ったように対決の意志を固めていました。私には、その様子が心地良く感じられなかったので、かつてケンが私たちといつもやってたように「ビル、隣に座ってみたらどうかしら。私の手をとって、このことについて聖霊の導きを求めましょう。いまの私たちには平安がないようだから」と提案しました。

ビルは「オーケー」と言って座り、そのままドアのベルが鳴るまで15分くらいのあいだ、私たち2人で静かに(瞑想的に)過ごしていました。。。

(0:55) やがてベルが鳴って、ついにケン本人がやって来ました。私たちが立ち上がり、ビルをサポートするために集まった友人達も立ち上がりました。

そしてビルも立ち上がり、ケンのほうに向かって歩き、こう言ったのです:

「よく来てくれたね、ケン。僕は君に会えて本当に嬉しいよ」
(゚o゚) (´∀`)

(0:55) それで、すべてが終わりました。。。!

ビルの中にもう怒りは残っていませんでした。ケンの本についての批判もありませんでした。そんな事はちっとも重要じゃなかったのです。ビルは兄弟と出会い、それを喜んでいました。

(0:56) さて、ビルがケンと対決する計画をサポートするために集まった人々は、ビルと私がこの15分前に静かに座って聖霊の導きを求めていたという事を知りませんでした。そのため彼らはだいぶ心配して、ビルに言いたいことを言うように促したりしました。

するとビルは彼らに振り返って「私たちはみな完璧な存在なのだ」と言いました。
ビルは心からそう思って言ったのです。

(0:56) このような奇跡こそが、ACIMで語りたい奇跡です。それは、恐れから愛へと知覚がシフトすること。ACIMは人間関係についてのものであり、私たちがこのような状況を乗り越えるためにこそ、ACIMは存在しているのです。

それは、互いに裁き合うことから、互いを聖霊の導きを通じて神の目で見るということ。互いをひとつとして愛のなかで見るということなのです。


表紙の色が決まるまで

ジュディの興味深い話は他にもたくさんありますが、もうひとつトリビアなところで「ACIMを初めて出版する時に表紙の色がどのように決まったのか」という話も。

[ジュディ]
(0:44) ACIMを出版するにあたり、私たちには試練がありました。それは、私たち自身の人間関係です。自分のしていることに情熱を注いでいる4人が同じ部屋に集まっているときに、それぞれの人が違う意見を持っていたらどうなるでしょう?

そんな時に互いの意見の違いを乗り越える唯一の方法は、一旦立ち止まって「聖霊に尋ねる」ことを思い出すことです。そして私たちはよく一緒に質問をしました。

(0:44) これは後から思い出すとちょっと微笑ましいけど、当時は真剣だった話です。最初、ヘレンは「ACIMの表紙の色は黒で、金文字をあしらう」と決めていました。私もビルもその案はしっくり来なかったし(ケンはどうだったか聞かなかったけど)、みんな何か違うような気がしていたので、「黒はないでしょう」と半日も議論してヘレンを説得していました。

(0:45) 最終的にケンがヘレンの話をさえぎり「ヘレン、これ以上議論するのはやめて、みんなで一緒に尋ねてみよう」と提案したので、私たちはそうすることにしました。

そして私はいまでもハッキリ覚えています。私が聖霊に対する内なる質問を終えて目をあけたとき、(まだ質問を続けていた)ヘレンの表情は。。。最初は嫌悪感を示していました。つぎにそれは受容の表情に変わり、やがて完全な歓喜のものとなりました。

(0:45) それからヘレンは「彼は青にしろと言っているわ、濃い青よ!」と叫びました。そう、ご存知のとおり、紺色に金の文字ですね。(笑)

私たちはそれだけでなく、本にどんな紙を使うかといった事も含め、出版に関するあらゆる質問を聖霊にしました。なぜなら、私たちのグループに出版のプロなんて一人もいなかったからです。でも、出版は私たち自身でやらねばなりませんでした。まったく経験のない課題を遂行するために私たちに出来ることは、常に内なる問いかけを続けることだったのです。それは、聖霊に尋ねることを習慣化することでした。

*****

ビデオでは興味深いエピソードがもっとたくさん紹介されていますが、ここまでにしておきます。そもそも、当時の4人の様子を垣間見る事ができるというだけでもすごい事なのに、その歩みを決して美化することなく、穏やかに微笑みながら回想してくれたジュディの在り方にも打たれるものがありました。

いずれも、博士からは聞けないような内容だったと思います。むしろ、博士のほうは注意深くこうした具体的な話題から距離を置いていたようにも感じるので。それはひとえに博士の「教師」としての立場から必要だったことであり、学習者が心から気を逸らさないための配慮だったのでしょう。

一方で、ジュディが話してくれたような「具体的なアプローチ」がまぎれもなく4人が通ってきた道であるという事も、知っておいて損はないかと思います。そのことを否定してしまうと、ヘレンの筆記やコース出版の過程そのものを否定することになってしまう事になるからです。(このへんはジュディの話と併せて「天国から離れて」の第III部あたりを吟味することで、全体を垣間見ることが可能ではないかと思っています)

というわけで、89歳の高齢でありながら全世界に発信してくれたジュディに感謝です。また別のWeb講座の機会があればぜひ視聴してみたいと思ってます!

出典:天国から離れて (中央アート出版社) / Let’s Discuss ACIM: My Life with the Voice (FIP)

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