馴染みのショップが電撃閉店
5/11。
GW明け直後にまたショッキングな出来事が…。
学生時代からずっとお世話になってきた二輪系のショップ、モトヤ商店(仮)を突然閉店しなければならなくなったと、店長のモトさん(仮)から電話がありました。えっ…?嘘でしょ?どうしてなんですか?
私はもう二輪ユーザじゃないし、2年前に倒れてから一度もモトヤ商店に顔を出してなのでだいぶご無沙汰しているクチです。でもその間、古い友人達が何人かモトさんに会いに行って、その度にイエーイ写真を送ってくれてたので、モトさんは元気でやってると思ってました。ところが。。。
「実はみんなに黙ってたけど、俺はもう身体ボロボロでいまは薬漬けなんだ。もう、この仕事は続けられないから閉店して全部リセットすることにした」
モトヤ商店は、20年以上ものあいだ私の人生に寄り添ってくれた社交場のようなところでした。店主のモトさんは高い技術力と人徳とユーモアがあり、多くのユーザから絶大な支持を得ている名店でした。
私は学生時代からこの店に入り浸ってましたから、私にとってモトさんは親戚みたいな身近な存在です。離婚後の暗黒時代も、その後の諸々の活動をしていた時も、ずっとモトさんが身近で見守ってくれてました。だから彼の店が存在しない人生なんて考えた事もなかったです。それなのに病気??閉店??嘘と言ってーー!!
これはもう衝撃を通り越して信じたくないレベルでした。
「月末に間に合うように片付けを進めていたけど、新オーナーの都合で突然4日後に店舗を明け渡して欲しいと言われてしまったんだ。トベに無理を言って本当に申し訳ないけど、もう残り時間僅かなので○○(IT系作業)を助けて欲しい。」
モトさんのIT関連の依頼は、30分作業すれば終わる程度の簡単な話でしたが、お店に行って直接PCをいじる必要がありました。
しかしながら、私はすっかり気が動転して、いつものごとく
「あわわわどうしよう、タイムリミットが迫ってる!今すぐモトさんのお店に駆けつけなきゃ!でも今週は私も嘘みたいに忙しくて毎晩ぜんぶ予定で埋まってる!どれもキャンセルできない予定ばかりだ〜!うぼあ〜!こんな超絶忙しい週にこんな大事件が重なるなんてどうしたらいいんだ〜!!今すぐ行かなきゃいけないのに〜!(((゚゚Д゚゚))) 」と大混乱で悶絶してたわけです。
だけど、まさにこれこそ私が陥りがちな「困ってるひとを助けてあげなきゃ」症候群であることは、心の片隅でチラッと気づいてはいました。いつもそうやって、他者の問題(のように見えるもの)を自分が解決してあげようとして、余計な手出しをして大騒ぎし、結果的にその問題を余計にリアルにしてしまうだけだったよな〜。。。
まずは、そういう利己心を満たすアプローチをしたがる自分になるべく気づくようにしよう。そして気づいたら心を落ち着けるようにしよう。どうせ何が最善かなんて、誰にも分からないんだし。
モトさんは別に、私に店の片付けを手伝って欲しいとか病気の心配をして欲しいとか言ってるわけじゃありません。私が頼まれているのは簡単な作業だけなんだから、その依頼を正しく実行することだけに集中すれば十分なはず (かたちの上では)。モトさんが心配だからって、自分が約束した数々の予定をキャンセルして駆けつけたとしても単なる自己満足にしかならないでしょう。そもそも私が心配したところで何の助けにもならないし…
自分が本当にやることは、心配などの動揺があればそれを一歩退いて見つめること。これが夢であることを度々思い出すようにして、なるべく状況について裁かないようにすること。。。(ぶつぶつ… -_-)
*****
というわけで、私も怒涛のスケジュールをひとつも反故にすることなく、全て予定通りこなすことができました。その上で、週の後半に唯一、2時間ほど自由に使える晩があったので、やっとモトヤ商店に赴いて、モトさんとの再会が叶ったのでした。
ああ〜、2年もご無沙汰だったから、話したい事がいっぱいあるよ〜!でも今はそんなおしゃべりしてる暇はありません。モトさんは案の定、最終片付けや問い合わせ対応でてんてこ舞いで、この数日間ほとんど睡眠不足だといいます。相変わらず笑顔で接してくれたけど絶好調でないのは明らかでした。
でも感傷に浸ってる場合じゃないので、とりあえず店のPCと持参PCの両方を使って手早く依頼を片付けることに集中しました。ありがたい事に、想定外のトラブルが勃発することもなく、すんなりと作業完了。よかった。
実はこの作業、もともと20年前くらい前に私が手がけたもので、それをモトさんが独学で学んで運用していたものでした。専門家じゃないのに、ここまで立派に運用してきたというだけでもスゴイことです。でもさすがに、閉店となるとそれなりの改修が必要になるのでトベの出番となったわけです。
思えばこの事について、立ち上げと幕引きのタイミングで自分が関わることになったというのは不思議な巡り合わせだったと思います。この縁があったお陰で、大事なときに私に声をかけて貰えたのは本当にラッキーでした。(逆に常連さんとか、他の多くの友達には閉店直前まで知らされませんでした。知らせれば全員が心配して連絡が殺到し対応不能になることが予め分かっていたので、出来なかったのです)
でも当初の衝撃と慌てっぷりから考えると、最終的には思ったより冷静でいられたような気がします(当社比だけど…)。この時にも、ワプニック博士のExcerpt Seriesの一節に励まされたけど、そのことは次に書きたいと思います。
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