山を降りるまでの話
5/6。
土曜日(5/5)がGW連休の満室状態のピークになると分かっていたので、連休ギリギリまでティーダさんの手伝いをすると決めました。というわけで昨日が最終日。
いつものように、早起きして厨房に入り、次々にやってくるお客様に出来たてタイミングで朝食をお出しできるよう、素早く盛り付けしたり食器洗いをしたりと少人数でフル稼働。その後は、お部屋の清掃です。お客様の出立もピークなので、ほぼ全部屋の清掃が必要でしたが、いつも通り手分けしてやりました。
この日の清掃は手ごわいぞ!と身構えて臨んだのですけど、意外と汚部屋は少なくてサクっと通常の時間で完了してしまい拍子抜け。「ティーダさん、すごい数だったけど、なんか普通に終わりましたね」「いや~普通じゃない数だったけど、たぶん私たちの腕が上がったのよ!」と、相変わらず自画自賛のポジティブ節。笑
なんか、あっと言う間に最終日を迎えてしまって、ちょっと寂しい。飛び入りボランティアだったけど、おかげでホテルの社員さんにも可愛がって貰いました。これで皆とお別れだと思うとなんか切ないです。
ホテルの皆さんの記念撮影して、さよならして帰ろうとしたその時、社員さん2名にフロントで呼び止められ、「トベさん今までありがとう。良かったらこれ、ガソリン代に使ってください」「こっちは会長からのお礼です。お弁当代にどうぞ」と金一封を2つも渡されまして。。。えええええ、そ、そんなつもりでやった訳じゃないです、と目を白黒させていたら、ティーダさんが「それでいいのよ。トベちゃんが無償で働いてくれて、みんなが助かって感激したんだよ、受け取りなよ」と。ううう感謝。。。
あとで部屋でこっそり封を開けてみたら、なんと私の最初の2泊分の宿泊費に匹敵する金額が入ってました!(その後は寮住まい) つまり私は完全タダ泊で一週間も草津滞在できてしまったことになります。今回は結局ほとんどお金使わないで済んじゃった。
いやー、さすがにこんな展開はまったく想定してなかったよ。。。
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さて、その後イイ気分でティーダさん一家と4人でプラプラ草津を散歩してたのですが、GW連休終盤の混雑はすさまじいものがあり、有名な湯畑周辺はまるで原宿かと思うレベル。いつもは閑散とした飲食店もすべて行列ができている有様でした。
地元食堂で誰かが「いま関越道、渋滞40kmだってよ」と言ってるのを聞いて、うわそうだった!GWは高速がゲロゲロに渋滞するんだった!高速で何時間もクルマに閉じ込められるほど悲惨な事はありません。カーナビを見たら、確かに渋滞で真っ赤な表示になってて、無事に帰れるか不安になる私。ティーダさんと相談して、昼過ぎに出発するのは断念し、夜まで寮で休んで渋滞をやり過ごす事にし、22時ごろまで待機。
でも、これ以上居るとティーダさんの明日の早番に支障が出るので、とりあえずお別れとお礼を言って、草津を出発しました。
結局、PAで休憩してたのですが、夜23時をまわっても20km以上の自然渋滞が続いてます。このルート何度も走ってるけど、こんなのあり得ない。。。しかも眠い。。。念のため、車中泊用の寝袋を用意してあったので、無理せずPAでガッツリ寝ることに。(車中泊の予定は無かったんだけどなー)
明けて翌朝5時。しっかり寝たから元気です。再びカーナビを見ると、嘘みたいに綺麗に渋滞が解消されてました。でもこれは一時的なもので、今日はこれからまた恐るべき渋滞が始まります。その前に急いで帰ろう!と思って、スイスイ走ったらまさかの1.5時間で帰宅できちゃいました。うそー!?
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帰宅してしみじみ思ったんですけど、今回、本っ当に何も苦労が無かったなー、すべてがスムーズだったなー、と。
そもそも、最初は体調不良が怖くて自走できると思ってなかったのに、実際には慎重に運転したらどうって事なかったし。草津では働いて沢山食べて毎日ティーダさん達と大笑いしてめっちゃ元気になったし。病人だから規則正しい生活しないと倒れると思ってたのに、気がついたら深夜に車中泊して帰るとか、昔と同じくらいふんばりが効くようになってるし。
本当は2泊3日で帰るつもりが、いつのまにか1週間になってしまったけど、行く前と帰ってきた後では、なんだか別人のように元気になった気分です。
相変わらず腫瘍は誰が見ても分かる大きさのままだし、入院して手術も受けなきゃいけない状態なのは変わってないんですけど、それが今では何だかジョークのように思えます。今まで何がそんなに怖かったのか、もう思い出せません。まいっか。笑
ここまで来れたのは、本当にティーダさんのおかげです。ワークブックを随分お休みしちゃったけど、それだけの甲斐がある連休となりました。夢の世界を笑い飛ばす練習をさせてもらって感謝!
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