会いたくないと思ったこと(3)
先月の、会うことを憂鬱に感じた友達の話の続きです。決してこの友達が悪い訳じゃないのに、どうしてもモヤモヤした抵抗感が消えないまま半月くらい経った頃、ちょっと転機がありました。
彼の連絡に応答するのが億劫な理由のひとつは、トベの興味のない話題ばかりだからというのもあります。まさか「そんな話どうでもいいっす」とは言えず、社交辞令的に「そうですか良かったですね」などと返すのが精一杯。
その彼がある日ついに、とある健康法を私に勧めてきました。病気を知られると、親切心から様々な健康法を勧められ断るのが大変になるという話は知っていたので、ここはハッキリさせておかないとまずい。
そこで初めて、お気持ちは嬉しいけどその提案には興味がありません、という意思表示をしたのでした。もちろん彼を疎んじるつもりで言ったわけではありません。でも、相手をイイ気分にさせるために口先だけ調子を合わせるやり方は、赦しでも優しさでも何でもない。相手にどう思われてもいいや、と思って。
ちょっと気まずい出来事ではあったけど、この日を境に、ずっと心を覆っていたモヤモヤが少し晴れてきたように思います。どういう力学が働いたのかは分からないけど、この調子ならなんとか不安を抱かずに会えそうだという気分になってきました。約束の日まであとちょっとなので、助かった。
それから何日か経った頃、この友達と会うことについて、こんな変な考えがひらめきました:
「初めて会う人と思って接すればいい」
つまり、彼に対するイヤな記憶とか過去から蓄積したモヤモヤを一旦ぜんぶ棚上げして、初めて会うひとだと思うことにすれば、朗らかな態度になれるかも?という案です。
知り合ってから年数が長いと「この人は○○だから」みたいな偏見で相手を見てしまうけど、「初めまして、よろしくお願いします」という時期まで自分の気持ちを遡って、やり直すつもりになれたら実りある面会にできるかも知れない。。。(空想)
うまくいく保証はないけど、どうせこの話は最初から暗雲立ち込めてたのだから、何を試そうとこれ以上悪くなるわけない。ダメ元です。
でも不思議なことに、最初の頃のような、どうにもできない億劫な気分はほとんど感じません。なんでかわからないけど、私の中で何かが変わったみたいです。
よかった、これだけでもだいぶ気楽になったかも。。。
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